中間管理職によくあるストレスパターン 性格を悪くすればうつは治る|那須塩原でプラセンタ、がん治療、心療内科なら、ホロス那須塩原クリニック

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中間管理職によくあるストレスパターン~性格を悪くすればうつは治る

うつになってクリニックを受診される中間管理職のかたで、

よく見かけるパターンがあります。

上司と部下との間に立って、人間関係に悩まされ、

そのストレスからうつ状態に陥る人が多くいます。

 

いつも上司にノルマを押し付けられ、

達成できないと文句を言われています。

その原因は、部下にやる気がなく、

成果が上がらないからなのですが、

その部下に結果を出すように言っても、梨のつぶて。

なだめたりすかしたり、いろいろ手は打ってみてはいるものの、

どのように接すればいいのか分からず、悩みのタネになっています。

 

自分では、その部下は性格の悪いヤツで

決まったことしかやらない、

自己中心的で非協力的な人間だと考えています。

 

顧客からのクレーム処理、問題処理ばかりが

自分に回ってきて、後始末に追われ、自分の仕事が進まない。

 

いつも部下に対する怒りが込み上げてきて、

イライラが止まらない。

胃も悪くなるし、頭痛は起きるし、肩は凝るし、

体にいいことないと分かっていても、この感情はどうにもならない。

上司の評価が気になって、不安に陥り、将来が心配になる。

 

このような中間管理職には、共通する問題点があります。

先を読みすぎて、心配しすぎる、

あるいはどうにもならないことに対して考え続ける

ということです。

” ああなったらどうしよう ” ” こうなったらどうしよう ” と考えていて、

無意識的に不安を生み出しているのです。

心配しても何にもならないのに、ついつい考え続ける。

 

腹を立てているし、イライラしているので、

能率があがらなくなっていることに、

また怒るという無駄な時間を浪費していることにさえ気が付かない。

 

そしてよく見られる性格傾向に、

まじめで、責任感が強いということがあります。

「・・でなければならない」

「・・をしなければならない」という観念がつねに

頭の中にあって、考え続けます。

性格的には優しく、いい人で、責任感が強いので、

必要以上に他人のことや仕事のことを、まじめに考え続ける傾向にあります。

そして時々、そういう自分に腹が立つことさえあります。

 

仕事のこと、職場のことばかり考えていると、

当然、家庭のことも上手くゆくはずはありません。

上手くゆかないと、妻のせい、夫のせいにして

ますます不愉快な人生になっていきます。

 

診療をしていて、このような方に共通して見られる傾向があります。

責任感が強い性格だから、

あれもこれもきちんとやらなければと考えます。

自分が抱えている問題を、きちんと把握できないでいるのです。

だから毎日毎日同じことを考え、悩み続けます。

それを解決するためには、ノートに書き出して、優先順位をつけて、

順番にやってゆくという習慣をつければよいのです。

 

いま考えるべきことが整理されていないから、

同時にいろんな心配ごとが浮かんできて、

ストレスを生み出し、慢性化するとうつになります。

 

きちんとやるということは

いま考えるべきことは何か、

考えなくてよいことは何かを整理して、

余計なことを考えなくすることです。

 

言っていることは、単純なことですが、

このことが出来ていないために、

うつになる人が多いのが現実です。

 

いい性格だから、悩みが増えるといえます。

だから、その良すぎる性格を変えて、

クールに生きると楽になります。

 

他人に何と言われようが、

出来ないことは出来ないし、

自分ができることを整理して実行するだけで、

他には何にも問題は起きないということが分かるはずです。

 

上司の言うことは聞き流し、

部下には過剰に期待せず、自分にできることを明確にして、

それを実行するだけと、決めれば楽になるし、

うつはよくなっていきます。

 

人のことなんてたいして考える必要はありません。

 

あなたにとってこの世で一番大切な人は誰でしょうか?

妻?子ども?両親?

いえ、違います。あなたです。

あなたがいないと、あなたの人生はありません。

あなたが不幸だと、あなたの人生は不幸なのです。

だから、お願いですから、

まず自分を許し、愛して、大切にしてください。

 

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