うつを良くするためにノートをとろう|那須塩原でプラセンタ、がん治療、心療内科なら、ホロス那須塩原クリニック

院長ブログ

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うつを良くするためにノートをとろう

うつ状態、あるいはうつ気分がよくならない原因の多くは、

うつになるような思考パターンを続けていることにあります。

うつ状態を改善するためには、思考習慣を変える必要があります。

うつばかりではなく、怒りやイライラなどの不快な感情は、

ほとんどの場合、自分の思考内容によって引き起こされます。

多くの人達は「上司が悪い」「会社がなっていない」「あいつがイライラさせる」などなど、

相手のせいで、自分の気分が悪くなっていると思い込んでいます。

しかし、それは違います。自分の潜在意識に「上司とはこうあるべきだ」

「会社とはこうあるべきだ」というような固定観念があって、

その観念と矛盾した現象に出くわすと、

ネガティブな感情を味わうことになります。

だから、あなたの思考によってうつ気分を味わうと言えるのです。

うつ気分を変えたいのであれば、うつ気分を引き起こしている思考を

変えなければなりません。

 

潜在意識的な思考は、習慣化されて自動的に働いているので、

ふつうその思考内容は意識化されません。

不快な感情を味わい続けているのにもかかわらず、

その不快な感情さえも自覚されないことも多いものです。

ですから、まずは自分がうつ気分という不快な感情を抱いていて、

それに悩まされているという自覚をハッキリ持たなければなりません。

 

多くの人は、不快な感情を味わっているのにもかかわらず、

その自覚を持たずに、味わい続けていることが多いのです・

毎回繰り返し、同じことを考えているのです。

 

ですから、そういう感情は味わいたくない、何とか対処しなければと

考えることから始めなければなりません。

 

人は、ネガティブなことは考えたくありません。忘れようとします。

その問題を解決しようとすることを忘れようとします。

それが漫然とうつ気分を繰り返し味わう理由の一つです。

 

うつ気分を引き起こしている思考を変えるためには、

まずその思考が何であるのかをハッキリと知らなければなりません。

そのためには、自分が考えていることをノートに書き出す必要があります。

それによって、思考内容が客観化されるからです。

また思考は、浮かんでは消えることを繰り返します。

ですから、問題を解決するために継続的に意識をそこにとどめ置くためにも、

ノートが大切な道具になります。

ノートを買ってきます。100円くらいのノートで結構です。

まず普段自分が考えていることを、何でもいいから

ランダムに書き出していきます。

はじめは、何かについて文章を書き出そうと意識をしないでください。

ただひたすら、普段考えているネガティブな思考内容を書きます。

文章を書くのではないので、単語レベルでも結構です。

たとへば「Aさんの顔を見るとイライラする」

「定例会議の前になると、いつも上司の意見が不安になる」などです。

 

つぎに、なぜそのような感情が出てくるのかを書き出します。

ポイントは、相手がああだからこうだからということは書きません。

どうして自分が、そのように感じるのか、どのような考えが

そのような感情を引き起こすのかをじっくりと時間をかけて

書いて行きます。

 

その事によって、どのような思考が、うつ気分を引き起こすのかが

だんだん理解できるようになります。

つぎに、それに対してどのように考えればいいのか、

またはどのような行動をとればいいのかについて書き出します。

ポイントは、前向きな言葉で表現することです。

言霊(ことだま)ということばがあります。

言葉、言(こと)の葉は、例えて言うと、

樹木の枝に沢山ついている葉を見ることによって、

その樹木の種類が理解できるように、

言葉を集めることによって、言いたいことの意図が表現されます。

 

言霊は、樹木に例えると精霊のようなもので、

その生命エネルギーを現しています。

つまり、言葉には力、エネルギーがあるのです。

「魂」「気」と置き換えて言ってもいいのかも知れません。

言葉は、単なる文字言語ではなく、気分や感情的なエネルギーを内蔵している、

あるいはそのようなエネルギーを引き出すと言えるのです。

ですから、前向きな言葉で表現することが大切なのです。

これで、あなたの行動指針が完成しました。

あとは実行のみです。

 

今回は、これをきっかけにまずノートに

ネガティブな思考内容を書き出してみてください。

これから、具体的にシリーズで説明をして行きます。

 

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